韓国の尹錫悦（ユンソンニョル）大統領が出した「非常戒厳」をめぐり、尹氏を内乱などの容疑で捜査している合同捜査本部は15日午前、尹氏に対する拘束令状を執行した。現職大統領の拘束は初めて。3日に拘束令状の執行を試みた際は、大統領の警備を担う大統領警護庁に阻止されて断念したが、再着手で身柄を確保した。
合同捜査本部に加わる高位公職者犯罪捜査庁（公捜庁）が今後、尹氏を取り調べ、48時間以内に改めて逮捕状を請求するかどうかを決める。200ページを超える質問紙を用意しているという。
尹氏は国民向けのメッセージを出し、今回の捜査や令状を「違法」と批判したうえで、「流血の事態を防ぐために出頭に応じることにした。しかし、捜査を認めるわけではない」と述べた。
15日午前4時半前、公捜庁…
