韓国の保守系与党・国民の力は23日、ソウル近郊の京畿道高陽市で党大会を開き、空席だった代表に韓東勲(ハンドンフン)・前非常対策委員長を選んだ。
韓氏は4月の総選挙で、臨時執行部トップの非常対策委員長として党を率いたが、大敗した責任を取って辞任。総選挙後は尹錫悦(ユンソンニョル)大統領との距離が開いていると指摘されている。
尹氏は演説で「党と政府がワンチームになって国民だけを見て働く時、国民もより大きな力を与えてくれる」と述べ、団結を訴えた。韓氏は「国民の力は意見の相違を認める成熟した自由・民主主義政党だ」と強調した。
代表選は4人で争われ、韓氏が党員投票などを合計した得票の約63%を獲得し、約19%の2位以下を大きく引き離した。(高陽=太田成美)