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2025年6月4日、ソウル市内の国会議事堂で大統領の就任宣誓をする李在明氏=東亜日報提供

 韓国の李在明(イジェミョン)大統領は23日、外相候補に趙顕(チョヒョン)前国連大使、統一相候補に鄭東泳(チョンドンヨン)元統一相、国防相候補に安圭伯(アンギュベク)国会議員を指名するなど、主要閣僚の人事を決めた。国会の人事聴聞会を経て任命される。大統領府によると、安氏が任命されれば64年ぶりの軍出身者でない国防相になるという。

 外相候補の趙氏は外交官出身で、駐インド大使や第1次官などを歴任した。大統領府は「通商問題にも詳しく、(米国との)関税交渉や中東問題など当面の懸案に積極的に対処できるだろう」と説明した。外相に就任すれば、対日外交でも主要な役割を果たすことになる。

 北朝鮮政策を担う統一相候補の鄭氏は2004~05年に盧武鉉(ノムヒョン)政権で統一相を務め、大統領府は朝鮮半島の緊張緩和の「突破口を開く適任者」だとした。鄭氏は07年の大統領選に立候補して李明博(イミョンバク)氏に敗れた。

 国防相候補の安氏は5選の国会議員で、国会の国防委員会での経験が長い。尹錫悦(ユンソンニョル)前大統領が非常戒厳を出した際に、軍出身の金竜顕(キムヨンヒョン)前国防相が中心的な役割を果たしたことを意識した人事とみられ、大統領府は「戒厳に動員された軍の変化を責任をもって導いていく」と説明した。

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