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ソウルで2024年4月10日、総選挙の開票状況を見守る野党・共に民主党の李在明代表(中央)=東亜日報提供
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 10日に投開票された韓国の国会議員の総選挙(定数300)で、進歩(革新)系の最大野党・共に民主党が単独過半数を大きく超える議席を得て、圧勝することになった。任期を3年残す尹錫悦(ユンソンニョル)大統領には大きな打撃となる。少数与党での厳しい政権運営が続き、尹氏の求心力低下も避けられない。

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 韓国大統領府によると、尹大統領は11日、「総選挙で示された国民の意思を謙虚に受け止めて国政を刷新する。経済と国民生活の安定に最善を尽くす」と述べた。

 総選挙は小選挙区(254議席)、比例代表(46議席)で争われた。開票作業は終了した。

 公共放送KBSなどによると、共に民主党は小選挙区で単独過半数となる161議席を獲得し、系列政党を含めて175議席を得る圧勝となった。

 共に民主党の李在明(イジェミョン)代表は11日午前、「共に民主党の勝利ではなく、国民の偉大な勝利だ。国民生活の苦しみを減らし、国家的な危機の解消へ最善を尽くす」と述べた。

 一方、KBSの報道によると、保守系の与党・国民の力は系列政党を含めて108議席を得た。野党では祖国革新党も12議席を得たが、大統領の弾劾(だんがい)訴追案を可決できる200議席を野党が得るまでにはいたらない。

 総選挙は5月で就任から2年を迎える尹政権の「中間評価」とされたが、厳しい結果となった。物価高対策など経済政策への不満や、尹氏が国民との疎通を欠くといった批判を背景に、野党が掲げた「政権審判」の主張が支持を得た形だ。

 野党勢力が180議席を超えれば、国会で与野党の「対決法案」を迅速に処理できる制度が使えるようになる。今後の政策推進にも影響が大きい。(ソウル=稲田清英)

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