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2025年6月10日、中国の習近平(シーチンピン)国家主席と電話協議をする韓国の李在明(イジェミョン)大統領=韓国大統領府提供

 韓国の李在明(イジェミョン)大統領と中国の習近平(シーチンピン)国家主席が10日、電話で協議した。韓国大統領府によると協議は約30分間で、習氏は中韓の戦略的協力関係の発展のために協力していくとし、李氏は今秋に韓国・慶州で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に習氏を招待した。

 4日に就任した李氏は6日にトランプ米大統領、9日に石破茂首相と電話協議をしており、習氏は外国首脳としては3人目となる。

 韓国側によると、李氏は両国が互恵平等の精神で経済、安保、人的交流など多方面で活発な交流と協力を推進していきたいとした。両首脳は経済協力などの分野で両国の国民が体感できる成果を上げるため、共に努力していくことで一致したという。

 また、李氏が朝鮮半島の非核化と平和、安定のために中国の建設的な役割を求めたのに対し、習氏は朝鮮半島の平和と安定は中韓の共同の利益だとし、問題の解決に向けて努力すると応じたという。

 一方、中国外務省の発表によると、習氏は李氏の大統領就任に祝意を示し、「中韓は離れることができない隣国だ」と強調。さらに「ともに多国間主義と自由貿易を守り、世界と地域のサプライチェーンの安定と円滑性を確保する必要がある」と述べ、協力を求めた。

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