韓国の大統領に4日、進歩(革新)系・共に民主党の李在明(イジェミョン)氏(60)が就任した。3日に投開票された大統領選の結果を中央選挙管理委員会が4日午前に確定させ、李氏を当選者に決定した。非常戒厳を出した尹錫悦(ユンソンニョル)前大統領の罷免(ひめん)に伴い実施された大統領選は、尹氏の弾劾(だんがい)訴追を主導した野党指導者の勝利によって幕を閉じ、約3年ぶりに進歩系の政権が始動することになった。
李氏は未明に国会周辺の広場に集まった支持者らを前に演説。「大統領の責任は国民を統合させることだ」「憎しみや嫌悪ではなく、認め合い、協力しながら共に生きていくような世の中を作る」などと述べ、韓国で深まる政治や社会の分断の克服に向けて決意を示した。演説後には涙を流す聴衆の姿もあった。
李氏は4日午前、ソウルの国会議事堂で「憲法を順守し、国家を守り、祖国の平和的統一と国民の自由と福祉の増進に努め、大統領としての職責を誠実に遂行する」と就任の宣誓をした。
尹政権を支えた保守系与党・…