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ソウルの韓国大統領府で2024年12月7日、国民向けの談話を発表する尹錫悦大統領=東亜日報提供

 韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が出した「非常戒厳」をめぐり、内乱容疑などで捜査している合同捜査本部が15日、再び尹氏の身柄拘束に乗り出した。3日にも拘束令状の執行を試みたが、大統領警護庁に阻まれていた。現職大統領が拘束されれば初の事態となる。

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 聯合ニュースによると15日午前4時半前、合同捜査本部に加わる高位公職者犯罪捜査庁(公捜庁)の車両が大統領公邸前に到着した。警察の捜査員らも到着し、拘束令状と捜索令状を示して警護庁側と対峙(たいじ)している。執行を阻む場合には、現行犯で拘束すると警告したという。

 警護庁は公邸につながる入り口付近に大型バスを配置するなどし、令状執行に備えて守りを固めている。捜査側が進入しようとして、もみ合いも起きたという。

 執行には前回を大幅に上回る1千人前後が動員されるとみられている。3日は警護庁の警護員ら200人以上が公邸の建物の手前などに立ちはだかり、令状執行を断念に追い込んだ。

 警護庁長だった朴鍾俊(パク…

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