6月3日の韓国大統領選に向け、進歩(革新)系最大野党・共に民主党は27日、党の公認候補に李在明(イジェミョン)前代表(60)を選んだ。世論調査の支持率で与野党の候補を大きく引き離し、最有力候補とみられている李氏は、党の候補を決める予備選でも圧勝した。
李氏は2022年の前回大統領選で尹錫悦(ユンソンニョル)氏に僅差(きんさ)で敗れたが、非常戒厳を出した尹氏が弾劾(だんがい)訴追されて大統領を罷免(ひめん)されたことで、約3年ぶりに再び大統領選に挑むことになる。
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共に民主党の予備選は全国を四つのブロックに分けて順次、党員らによる投票を実施し、最後となるこの日は首都圏や江原道、済州道を対象にした投票があった。
ソウル近郊の京畿道高陽市の会場で、これまでの投票に世論調査の結果を加えた最終得票率の発表があり、李氏が約90%、金東兗(キムドンヨン)京畿道知事が約7%、金慶洙(キムギョンス)前慶尚南道知事は約3%だった。
李氏は投票前の会場での演説…