韓国の進歩(革新)系最大野党・共に民主党の李在明(イジェミョン)前代表が10日、尹錫悦(ユンソンニョル)氏の大統領罷免(ひめん)に伴う6月3日の次期大統領選への立候補を表明した。世論調査でトップを走る最有力候補だが、強硬な姿勢や複数の刑事裁判を抱える点などが批判されている。一方、対抗する保守系は支持層が分裂気味で、最終的にまとまれるかどうかがカギになる。
- 韓国識者が語る次期大統領選と政治の現状 新政権に必要な政策とは
李氏は10日午前、映像メッセージを通じて立候補を表明した。「本物の大韓民国をつくりたい」と掲げ、真の主権者の国をつくりたいという意味が込められている。
韓国社会の対立や葛藤の原因は経済格差などにあるとし、政府が「経済を放置してきた」と尹政権を批判。「国民の生命と安全を守ることが政府、国家がしなければならない最も重要な仕事だ」と訴えた。具体的な政策は11日に記者会見して発表する予定だ。
強硬な対日姿勢に警戒感も
弁護士出身の李氏はソウル近…