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メディア関係者が主催する討論会に出席した金文洙(キムムンス)前雇用労働相=2025年5月8日、ソウル、貝瀬秋彦撮影
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 6月3日の韓国大統領選に向けた候補者登録最終日の11日、保守系与党・国民の力の金文洙(キムムンス)前雇用労働相が立候補を届け出た。金氏の公認は曲折をたどったが、これで進歩(革新)系最大野党・共に民主党の李在明(イジェミョン)前代表と金氏を軸とする選挙戦の構図が固まった。12日から選挙運動がスタートする。

 金氏は11日、候補者登録を済ませた後、10日に入党した韓悳洙(ハンドクス)前首相と会い、大統領選の勝利に向けて協力していくことで一致した。

 国民の力の執行部は、党の公認候補の金氏と無所属で立候補を表明していた韓氏の保守系候補一本化の交渉が決裂したことを受け、10日に金氏の公認を取り消し、より幅広い支持が得られるとみた韓氏に公認候補を差し替えようとした。だが、党員投票でこの案が否決されて金氏が公認候補に復帰し、党内の分裂と混乱ぶりを露呈した。

 金氏や韓氏、党執行部は11…

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