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尹錫悦大統領の公邸周辺に集まり、警備する警察の機動隊員(奥)を前に、捜査当局の拘束令状執行に反対の声を上げる尹氏の支持者ら=2025年1月3日午前7時8分、ソウル、太田成美撮影
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 「非常戒厳」を出した韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領の拘束に向け、捜査当局が3日朝、内乱容疑の拘束令状を執行するために公邸の敷地内に入った。捜査当局は「執行を始めた」としたが、聯合ニュースによると、午後になって執行を中止すると明らかにした。大統領警護処が公邸の捜索を拒み、捜査当局と対峙(たいじ)する状況が続いていた。再度の執行などについて合同捜査本部で協議するとみられる。

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 拘束令状はソウル西部地裁が捜索令状とともに発付し、現職の大統領が拘束されれば初の事態だった。

 聯合ニュースによると、捜査員らは公邸の警備を担っているとみられる軍部隊と一時対峙(たいじ)したあと、大統領警護処長に令状を示して執行への協力を求めていたが、警護処長は捜索を拒否し続けていた。

 警護処は警察とは別の組織で、これまでも大統領府の家宅捜索などを拒んできた。根拠としているとみられるのが、「軍事上の秘密を要する場所」は、責任者の承諾なしに押収や捜索ができないなどとする刑事訴訟法の規定だ。

 韓国メディアによると今回の…

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