韓国大統領選の投開票日の夜、李在明氏の当選有力の一報にわき上がる支持者ら=2025年6月3日午後11時40分、ソウル、河野光汰撮影

 6月3日の韓国大統領選では進歩(革新)系・共に民主党の李在明(イジェミョン)氏が勝利し、政権交代を実現した。中央選挙管理委員会によると、投票率は79.4%を記録し、1997年の大統領選以来の高水準だった。当日の出口調査や開票結果を見ると、地域や世代、男女間での傾向が浮かび上がった。30代以下の女性は、女性政策重視の李在明氏への支持が厚かった一方、同世代の男性は保守志向の傾向が目立った。

 公共放送KBSテレビなど放送3社による共同出口調査は全国計325カ所で行われ、計8万146人から回答を得た。その結果、得票率を李在明氏が51.7%、保守系・国民の力の金文洙(キムムンス)前雇用労働相が39.3%と予測した。実際の開票結果では李在明氏が49.42%、金文洙氏が41.15%だった。

 韓国では伝統的に地域と世代によって政治的スタンスが顕著に分かれてきた。高齢者は保守層、軍事政権時代に民主化運動を経験した世代は革新層が多いとされ、保守層の多い南東部の慶尚北道(キョンサンプクド)周辺と進歩的な層の多い南西部の全羅道(チョルラド)の地域間対立も知られている。

 だが、民主化運動を経験した…

共有
Exit mobile version