在日韓国人らでつくる在日本大韓民国民団(民団)中央本部の金利中(キムイジュン)団長は22日、東京都内で記者会見し、参院選で外国人政策が焦点となったことに「衝撃を受けた」と語った。「日本人ファースト」を掲げた参政党が議席を大きく増やしたことについては「投票した方の全員がそう思っているのではなく、『新しいことをやってくれるのではないか』という期待感の表れではないか。落ち着いた時期に参政党の方々とひざを交えて話し合いたい」と述べた。
金氏は日本外国特派員協会が「戦後80年」をテーマに開いた記者会見に登壇。戦後の在日韓国人の歩みについて「劣悪な環境におかれたが、努力を重ねて差別的な制度を改善してきた」と説明。「平和を脅かす排外主義の根絶をめざし、2016年のヘイトスピーチ解消法成立にも取り組んだ」と述べた。
参院選を振り返り、「外国人を排除するというような発言が今の時代に出ることが信じられない。(外国人として生まれた後で日本国籍を取得した)『帰化1世』に被選挙権を与えるべきではないという意見にも驚き、困惑している」と語った。
韓国民団は1946年結成…