10日投開票された韓国総選挙(定数300)は、進歩(革新)系の最大野党・共に民主党(系列政党を含む)が圧勝した。中央選挙管理委員会によると、175議席を獲得し、単独過半数を維持した。保守系の少数与党・国民の力(同)は108議席にとどまり、大敗した。政権与党では韓悳洙(ハンドクス)首相らが相次いで辞意を表明する事態に追い込まれている。
- 「信じられるのはYouTubeだけ」韓国総選挙、保革二極化に拍車
大統領府によると、尹錫悦(ユンソンニョル)大統領は11日、「国民の意思を謙虚に受け止め、国政を刷新し、経済と国民生活の安定のために最善を尽くす」と語ったが、求心力の低下は避けられない情勢だ。
国民の力を率いる韓東勲(ハンドンフン)・非常対策委員長は「国民に選ばれるに至らなかった党を代表して謝罪する」と述べ、引責辞任する意向を明らかにした。韓首相に加え、大統領府高官らも一斉に辞意を表明した。
総選挙は5月で就任から2年…