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大阪・関西万博で披露されたアイヌの楽器ムックリ=2025年5月17日午後2時50分、大阪市此花区の夢洲、水野義則撮影
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 大阪・関西万博で17日、アイヌ文化を国内外に発信するイベント「ウレシパモシリ」(育て合う大地)があった。アイヌ民族の信仰や生活を表現した舞踊ステージでは、動物を模した踊りや「口琴」と呼ばれる口の中を使って小さな弁の音を響かせる演奏などが来場者を魅了した。

 万博会場のEXPOホール「シャインハット」(大阪市此花区)には、北海道や関東地方からアイヌにルーツをもつ200人超の踊り手たちが集まった。

 道央と道北地域に伝わる演目「イランカラプテ」(こんにちは)では、動植物や自然、道具などに宿るとされる神々「カムイ」へ祈りを捧げる踊りや、山で美しい鳥に出合った狩人の心象をうたった演目などが披露された。

 この日、ステージであいさつした、公益社団法人北海道アイヌ協会の大川勝理事長は「万博の晴れの舞台を通じ、世界にアイヌの存在を伝えつつ、歴史や文化への一層の理解が図られることを心から願います」と話した。

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