頭と胴体の間にくびれがない魚に「首の骨」はあるのだろうか。埼玉大や国立遺伝学研究所などのグループが、素朴な疑問に遺伝子実験で答えを出した。どうやら「一つはある」らしい。
論文が発生生物学の専門誌「Development」に7月、掲載された(https://doi.org/10.1242/dev.202854)。
背骨は「椎骨(ついこつ)」と呼ばれる部品がつながってできている。あばら骨が生えている椎骨は「胸椎(きょうつい)」と呼ばれ、それより前にある椎骨が首の骨、つまり「頸椎(けいつい)」とされる。
爬虫(はちゅう)類や哺乳類などでは詳しく調べられているが、魚にもあるのかは分かっていなかった。
埼玉大の川村哲規(あきのり…