東武鉄道グループのスーパー「東武ストア」の一部店舗で11日、指をかざすだけで支払いができるセルフレジが登場した。日立製作所が開発した生体認証技術が生かされている。生体認証は金融機関のATMではおなじみだが、小売店ではまだ珍しい。
埼玉県内の3店舗で、この日から順次導入。東武のポイント会員情報やクレジットカード番号などの情報を事前にウェブサイトで、指の静脈データを実店舗で、それぞれ登録する。支払いだけでなくポイント付与も同時にできるため、レジでの一手間が省け、時間短縮にもつながる。
このシステムは日立と東武鉄道が共同で開発した。東武ストア越谷店で初めてサービスを使った近所の男性は、「財布もいらず、手ぶらで買い物できて便利」。東武ストアでは今後、導入店舗を増やすことを検討し、日立は他の小売事業者への導入もめざす。
■20年ほど前に技術確立も……