馬場を駆け抜ける右方の乗尻と馬=2025年5月5日午後2時33分、京都市北区、新井義顕撮影
世界遺産・上賀茂神社(京都市北区)で5日、2頭の馬を競わせて天下泰平(たいへい)と五穀豊穣(ほうじょう)を祈る「賀茂競馬(くらべうま)」があった。元々は宮中で催され、平安時代の1093年から神社で開かれるようになった伝統神事。大勢の参拝者が、境内の馬場を疾走する馬に見入っていた。
上賀茂神社の馬場を疾走する左方の馬=2025年5月5日午後、京都市北区、新井義顕撮影
徒然草を書いた吉田兼好や織田信長も見たとされる。この日は、舞楽装束に身を包んだ乗尻(のりじり)と呼ばれる騎手が左方(さかた)と右方(うかた)に分かれ、計10頭を走らせた。
舞楽装束の乗尻が左方と右方に分かれ、馬を走らせ競い合う賀茂競馬(かもくらべうま)=2025年5月5日午後、京都市北区、新井義顕撮影
大勢の人が集まった上賀茂神社の賀茂競馬(かもくらべうま)=2025年5月5日午後、京都市北区、新井義顕撮影
勝利し、禄(ろく)と呼ばれる白い布を受け取る乗尻=2025年5月5日午後、京都市北区、新井義顕撮影
馬場を歩く馬たち=2025年5月5日午後、京都市北区、新井義顕撮影
賀茂競馬(かもくらべうま)の様子を巫女(みこ)が写真に収めていた=2025年5月5日午後、京都市北区、新井義顕撮影