羽根が折損した風力発電所。支柱に残る羽根は月末までに撤去される=2025年5月12日午後1時46分、秋田市、室矢英樹撮影

 秋田市の新屋浜風力発電所で羽根が落下した事故で、羽根が風車の回転中に折れた可能性があることが捜査関係者への取材でわかった。事故当時、南東から風速20メートル超の「非常に強い風」(気象庁)が吹き、折損した羽根は風下の北西方向に落ちていた。

 県警によると、折損した羽根は、支柱から約80メートル離れた東屋(あずまや)と路上の付近に落下。近くで倒れている秋田市の男性(81)が見つかり、その後、死亡が確認された。

事故現場のイメージ図

 これまでに、発電所では2日午前10時7分に異常な振動を検知し、「エラー」を伝える警報を発報。同16分、市消防本部に「風車の羽根が折れている」との通報があったことが判明している。

 秋田地方気象台によると、市…

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