キトラ古墳の玄武=文化庁提供

 奈良県明日香村の高松塚古墳とキトラ古墳(いずれも特別史跡、7世紀末~8世紀初め)に描かれた極彩色の国宝壁画が、10月4日から村内で一般公開される。ガラス越しで見ることができる。無料だが、事前申し込みが必要。

 キトラ古墳では、石室の北壁に描かれた「玄武(げんぶ)」が公開される。古代中国思想の方角や季節のシンボル「四神(しじん)」のひとつで、玄武は北と冬を象徴し、亀に蛇が絡まった姿。その下には、十二支のうちの「子(ね)」「丑(うし)」「亥(い)」の獣頭人身の3体も描かれる。11月2日まで(10月15日と29日は閉室)、村内の「キトラ古墳壁画体験館 四神の館」で公開される。

 一方、高松塚古墳では「飛鳥美人」で知られる西壁女子群像のほか、東壁女子群像・北壁玄武・西壁白虎・東壁青竜が、10月10日まで村内の仮設修理施設で公開される。

 事前申し込みは、いずれも9月2日午前10時から7日までに、文化庁のホームページ(https://www.bunka.go.jp/)内にある事務局のページから。往復はがき(当日消印有効)でも可。問い合わせは、キトラ壁画事務局(070・1301・6315)、高松塚壁画事務局(070・1301・6280)へ。

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