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台所用洗剤でスポンジ除菌をする場合、いったん洗って絞った後、洗剤原液をスポンジにつけ、泡立つまでもみ込んで、次に使うまで置いておきます=ライオン提供
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 梅雨の季節、じめじめした日が増えていきます。いつも以上に台所の衛生には注意したい時期です。

 厚生労働省の統計によると、昨年の細菌による食中毒事件の発生件数は6月が最多となっています。

 食中毒は家庭でもしばしば発生しています。昨年報告された食中毒1021件のうち11%は家庭での発生です。これは保健所に届け出があり調査した上で食中毒と確定した数の統計で、実際の発生数はさらに多いとみられます。

 ライオンのリビングケアマイスター、杉本美穂さんに、台所で普段忘れがちな手洗いやまな板などの手入れポイントを聞きました。

 調理を始める時には手を洗っても、うっかりしがちなのが調理中の手洗い。「生肉を触った後、手についた細菌は水洗いだけでは落としきれません。泥付きの野菜などを触った後の手からも細菌が検出されます」と杉本さん。

 加熱が必要な肉、魚、野菜を触った後は、せっけんやハンドソープで手洗いを。手のひらをこするだけでなく、指先など食材に触れた部分を意識し丁寧に。

 手を洗っても、タオルが汚れていると、手に細菌が移ることがあります。「見た目が汚れていないと、つい3日、4日と使い続けてしまう方もいますが、最低限、1日1回は交換をしていただきたいです」

 包丁とまな板は、生の食材が…

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