右から、ネルラのおじ・考(岡部たかし)、弟・レオ(板垣李光人)、父・寛(段田安則)=テレビ朝日提供

「撮影5分前」テレビ朝日プロデューサー・田中真由子

 ドラマ「しあわせな結婚」(木曜夜9時)は17日放送の初回で、幸太郎(阿部サダヲ)が電撃的に結婚した妻・ネルラ(松たか子)が殺人犯かもしれないという衝撃の展開で幕を閉じた。ここで彼女に深く関わる3人の家族を紹介したい。

 寛(段田安則)はネルラの父。日本最大の缶詰メーカーの社長だったが、ワンマンぶりがたたり会社を追われてしまった。寛の妻、すなわちネルラの母はすでに亡くなっている。考(岡部たかし)は、ネルラにとっておじだが、ネルラと彼女の弟にとって母親代わりのような存在だ。その弟レオ(板垣李光人)は、父や姉、おじから大切に育てられてきた。

 仲のいい家族だが幸太郎にとってはどこか不気味な雰囲気がある。

 彼らは同じマンションで別々の部屋に住み、幸太郎が驚くような強い結束を見せる。毎週一度は全員で食卓を囲むが、そのシーンはホームドラマそのもの。初回でもレンコン入りビーフシチューを食べるシーンがあった。

 ネルラがレンコンが好きだという話の流れで、ネルラは唐突に「幸太郎さんのことも好きよ」と口にする。独特なユーモアがある家族の会話劇も、ドラマの魅力になるだろう。

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