10月からモノやサービスの価格や制度が変わる。食品や郵便料金、薬などが値上げや負担増となる一方、児童手当は大幅に拡充される。働き方では、パートの人らについて厚生年金の加入対象が広がる。暮らしへの様々な影響がありそうだ。

10月から暮らし こう変わる

 食用油や清涼飲料、菓子をはじめ、値上げの波が続く。菓子では明治が「きのこの山」など100品目の出荷価格を約6~31%、亀田製菓は「ハッピーターン」など17品目を店頭想定価格で9~22%程度値上げする。やおきんは「うまい棒」の希望小売価格を税抜き12円から15円に引き上げる。

 帝国データバンクが主な食品メーカー195社を調べたところ、10月は約3千品目の値上げが予定されている。2千品目を超えるのは今年4月以来で、半年ぶりの値上げラッシュとなる。猛暑や干ばつなど異常気象による原材料高に加え、賃上げによる人件費増を理由に挙げる企業が増えているという。

 今年1~11月の値上げ品目(予定含む)は約1万2千品目と、2022年通年の約2万6千品目、23年通年の約3万2千品目に比べると少ない。ただ平均値上げ率は17%と、過去2年の14~15%より高い。

「実質値上げ」にシフトも

 同社によると、値上げの長期…

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