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事故現場の実況見分が池田怜平容疑者(中央)の立ち会いで行われた。手前の女性は被害者に見立てた県警の捜査員=2025年2月1日午前6時42分、福島県郡山市駅前1丁目、斎藤徹撮影
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 福島県郡山市のJR郡山駅前で1月、受験のために訪れていた予備校生が飲酒運転の車にはねられ死亡した事故で、福島県警は1日早朝、車を運転していた郡山市の会社員池田怜平容疑者(34)=自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死)と道路交通法違反(酒気帯び運転)容疑で送検=を事故現場に立ち会わせて実況見分した。

 事故は1月22日午前6時35分ごろ発生。青信号の横断歩道を渡っていた横見咲空(さら)さん(19)=大阪府箕面市=が、池田容疑者の軽乗用車にはねられ死亡した。

 実況見分は、駅前の道路を通行止めにして、事故が起きた同時間帯で始まった。池田容疑者は自分の車の走行経路や横見さんの歩道上の位置など、事故当時の状況を捜査員に説明した。

  • 信号無視少なくとも3カ所、制限速度を大幅超過か 受験生死亡事故

 雪が舞う中、池田容疑者は現場を見つめ、見分終了後はしゃがみこんで手を合わせていた。

 池田容疑者はこれまでの調べに「急いでいて故意に赤信号を無視した」などと供述しているという。

 調べによると、事故を起こした横断歩道の信号を含め少なくとも3カ所で信号無視をし、制限速度を大きく超える速度を出していた可能性が高いことも、付近の防犯カメラの分析などでわかったという。

 捜査関係者は、より罪の重い危険運転致死罪での立件も視野に調べている。

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