首がないのはなぜ?　宮城・登米の「首無地蔵」　伝わる二つの話とは

　宮城県登米市迫町には、首のないお地蔵様がいる。広大な田畑を通る国道346号沿いの土手に、ぽつんと立つ。住民は「首無地蔵」と呼ぶ。

　周辺の土地も通称は「首無」だ。地区の歴史を記した「森邑史年表」によると、建立は1797（寛政9）年。

　なぜ、首がないのか。迫町史には、二つの話が伝わる。

　一つは水害にまつわる話。あ…