5万を超える観衆をのみ込んだドジャー・スタジアムのスタンドは、歓喜に染まっていた。
- 書けなかった2人だけの会話 友達だから大谷翔平を「売りたくない」
ドジャースは今季最多の19得点、5本塁打での圧勝劇。その中心にいたのはやはり、大谷翔平だった。
この日は、昨年の「50本塁打50盗塁」を記念して、大谷がスライディングをしている姿のボブルヘッド(首振り人形)が観客全員に配られた。そんな一戦で主砲は輝きを放った。
3回1死一、二塁の第2打席、大谷は左中間へ2戦連発となる14号を放った。持参したグラブを伸ばして本塁打をつかんだのは、会社員のジョニー・グラナドスさんだった。
「(昨年9月に)彼が「50―50」を達成した時のマイアミ(の球場)に私はいたので、今日の試合でボブルヘッドをもらうために来た。こんなものまでついてきて、これ以上望むことはありません」と感無量の表情。
続く4回の1死一塁、大谷が「いいバットの出方だった」と自賛した打球は、低い弾道でセンターフェンスを越えた。今季初の1試合2本塁打。15号で両リーグトップに並んだ。
このホームランボールの争奪…