石破茂首相は4日の衆院予算委員会で、選挙の候補者が他の候補者を応援するいわゆる「2馬力の選挙戦」について、「どう考えてもおかしい」と述べ、公職選挙法の改正も含めた対応が必要との認識を示した。立憲民主党の米山隆一氏への答弁。
政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏が昨秋の兵庫県知事選に立候補した際、自身の当選を目指さずに斎藤元彦氏(現・知事)の応援を展開。「2馬力の選挙戦」として疑問視する声が上がっている。
米山氏は、こうした立花氏の手法を「異例の事態」と指摘。同県の百条委員会委員だった竹内英明前県議が死亡したことにも言及。選挙での誹謗(ひぼう)中傷も含め、対処するよう首相に迫った。
これに対し首相は「2馬力の選挙はどう考えてもおかしい」と批判。その上で「法改正をはじめ、誰もが納得する選挙運動のあり方の確立は喫緊の課題だ」と語った。