石破茂首相は12日、与野党の6党首と国会内で会談し、日米関税交渉について意見を交わした。会談後に取材に応じた各党の党首によると、首相は交渉の進捗（しんちょく）について「何合目とは言えない」などと述べ、合意の見通しは立っていないことを説明したという。
首相は、15～17日にカナダで開かれる主要7カ国首脳会議（G7サミット）にあわせ、トランプ米大統領との会談を調整している。与野党の党首会談は、首相が4月に「超党派での対応が必要だ」として開いて以来2度目。日米首脳会談を前に、首相が「野党の意見を承る」と呼びかけた。
首相は党首会談後、記者団に「交渉の状況、臨む方針について話し、意見をいただいた」と説明。「早期の合意を優先するあまり日本の国益を損なうことはない」と改めて交渉姿勢を語った。
日米関税交渉は、赤沢亮正経…
