石破茂首相は11日、会期末を22日に迎える今国会中の衆院解散をせず、衆参同日選を見送る方針を固めた。首相はこれまで立憲民主党が内閣不信任決議案を提出した場合、採決を経ずに衆院解散に踏み切る意向だったが、立憲の野田佳彦代表は不信任案を提出しない方向で検討。首相はこれを受け、解散見送りを決断した。夏の参院選は単独で行われる公算が大きくなった。
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複数の政権幹部が明らかにした。首相は、小泉進次郎農林水産相による米価引き下げの取り組みなどの影響で、報道各社の世論調査で内閣支持率が上昇傾向に転じ始め、反転攻勢の機運が生まれつつあると分析。立憲が不信任案を提出した場合、衆院解散で対抗し、衆参同日選を行う意向を周囲に伝達していた。
首相がこうした強気の姿勢を…