石破茂首相が2月の日米首脳会談で、米国製の大型輸送機C17の機種名を挙げ、トランプ米大統領に日本には同機を購入する意欲があると伝えていたことが分かった。「バイ・アメリカン(米国製品を買おう)」政策を進めるトランプ政権の先手を打ち、防衛装備品購入でも日本は米国に積極的に貢献する姿勢を示したとみられる。
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複数の政府関係者が明らかにした。首相は会談でC17の名前に言及し、購入が可能かどうか打診。トランプ氏は提案を歓迎する姿勢を示したという。トランプ政権は米国が抱える貿易赤字解消のため、同盟国・友好国が米国製防衛装備品の購入を増やすことを望んでいる。1期目当時の2018年、安倍政権が米国製戦闘機F35について取得中の42機からさらに105機を追加購入することを決めた経緯もある。
C17は米軍のほか、英国、豪州、カナダ、インドなどが保有。自衛隊は現在、国産のC2や米国製のC130などの輸送機を運用しているが、C17はこれらの輸送機より大型で、C2の2倍以上の積載が可能になる。
防衛庁長官や防衛相を歴任し…