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新年度予算案をめぐる与野党の駆け引き

 通常国会が24日、開会した。少数与党を率いる石破茂首相は施政方針演説で、野党との「真摯(しんし)な政策協議」を約束。まずは新年度予算案の成立を目指す。内閣不信任案を可決できる「カード」を握る多数野党は、夏の東京都議選や参院選もにらみつつ、政権と向かい合うことになる。

  • 「封印」されてきた予算案の修正 事前審査制がゆがめた国会審議

 衆院本会議の施政方針演説。約40分間の訴えで首相が最も力を込めたのは、最後の部分だった。

 「与党、野党ともに責任ある立場で熟議し、国民の納得と共感を得られるよう努めることが必要です」

 少数与党の石破政権は、野党の協力なくして予算案も法案も成立させることができない。国を前へ進める責任は、野党にもある――。首相が伝えたかった真意は、そこにある。

 秋波を送るのは、日本維新の…

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