ネパールではZ世代の若者らが政府に抗議するデモが10日も続き、首都カトマンズでは刑務所が襲撃され、主要メディアもニュースを配信できない状態だ。一方で、若者の代表と軍トップが会談し、暫定政権発足を模索する動きも見られる。なぜ混乱は広がったのか。
- Z世代動かしたNepoKidsへの怒り 識者が見たネパールデモ
高級時計を腕につけたネパール人政治家と、欧州を観光するその子らの写真に、「これが私たちの税金の行き先だ」「腐敗という病が誠実な市民の機会を奪う」などのコメントを載せた動画が、先週からTikTokに相次ぎ投稿された。ハッシュタグにあるのはNepotism(縁故主義)をもじったNepoKids、NepoBabyという言葉。富の独占への怒りが若い世代にSNSで共有され、今回のデモにつながった。
暫定政権発足に向け議論か
公務員の採用枠をめぐる学生…