記者会見に臨む自民党の石破茂新総裁=2024年9月27日午後6時19分、東京・永田町の党本部、岩下毅撮影

 自民党の石破茂新総裁は30日午後、10月1日に召集される臨時国会で衆院・解散総選挙(15日公示・27日投開票)に踏み切る方針を表明する。午後に党本部で開かれる臨時総務会で、新たな党役員の人事を了承する。公明党の石井啓一新代表と会談し、「連立政権合意」の文書にも署名する予定だ。名実ともに「石破新体制」がスタートする。

 安全保障政策を担当する首相補佐官には防衛副大臣経験者の長島昭久氏(62)を起用する。

 党役員人事では、党最高顧問に麻生太郎副総裁(84)、副総裁に菅義偉前首相(75)の首相経験者の2人をそれぞれ置いた。麻生氏の首相時代に石破氏が退陣を迫ったことから両者には溝があるとされる。総裁選の決選投票でも麻生氏は高市早苗経済安全保障相(63)を支持。その麻生氏を要職に充てることで、党内融和をはかる狙いがある。

 党四役のうち幹事長には森山…

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