首都高速で4月、6人が死傷した多重事故を起こしたトラック=警視庁提供(一部加工されています)

 東京都板橋区の首都高速で4月、トラックが乗用車に追突するなどして2歳の男児が死亡、5人が負傷する事故があり、警視庁は24日、トラックの運転者が勤務する廃品回収業者と社長の男(38)を道路交通法違反(安全運転管理者の未選任)の疑いで書類送検し、発表した。容疑を認めているという。同庁は起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。

 交通捜査課によると、業者は「ゴン」(埼玉県戸田市)。昨年9月~今年5月、自社の荷物などを運ぶ「白ナンバー」のトラックを5台以上使用しているのに、安全運転管理者を選任していなかった疑いがある。運転者の安全運転指導や酒気帯びチェックなどの業務が求められる管理者の選任は道交法で定められており、社長は「(選任義務を)何となく知っていた。事故は起きないだろうと思っていた」などと話しているという。朝日新聞は同社へ取材を申し込んだが、24日昼までに回答がなかった。

 事故は4月19日午前10時過ぎ、首都高5号池袋線で発生。トラックが乗用車に追突するなどし、車のチャイルドシートに座っていた男児が死亡した。

 同庁によると、トラックは時…

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