香取慎吾が、テレビのど真ん中に帰ってくる。9日から放送される木曜夜10時「日本一の最低男」に主演。フジテレビでの連続ドラマ主演は、およそ11年ぶり。SMAPが解散し、ジャニーズ事務所(当時)から離れて以降は初となる。「お台場に通うのは久しぶり」という香取さんに作品に込めた思いや現在のテレビをどう見ているかを聞いた。
――連続ドラマの主演オファーが来たとき、「びっくりしました」とコメントされていました。
「びっくりしましたね」
――もう「ない」と思っていたんでしょうか?
「ああ、まあそうですね。『ない』までは、思わないけど、でも、『ない』に近いですよ。『ない』に近いけど、でもね、じわじわとは。「ほん怖」(2024年8月放送のオムニバスドラマ「ほんとにあった怖い話」の25周年スペシャルのうち1本で主演)があったんですよね。結構ちゃんとドラマみたいに撮るんだなと思ってやったんです。それが少し助走的にはなった。でも、『まさか』は『まさか』です。
ちょいちょいは呼んでもらって、(フジテレビに)来てるんですよね。ちょいちょい来てたときに、知ってるスタッフが、『お久しぶりです』みたいにいっぱい来てくれたんです。それがもう一気にフルスロットルで来始めた今や誰も来ないんですよ」
――逆に(笑)。つまり、もうフジテレビにいるということが、日常に戻ったということでしょうか。
「本当ですよ」
――(SMAPが解散した)16年末以降の環境の方がそれまでのキャリアからすると、むしろ特殊だったわけで。
「そうです。日常に帰りすぎていて、びっくりしてますよね」
――久しぶりに、おなじみのお台場に戻ってみて、印象はどうですか?
「変わらずお忙しいですよね、皆さん。スタッフみんなで一生懸命ドラマを作って、もう初日、2日目ぐらいから全員ぐったりした顔して(笑)。ドラマの現場は本当にハードですから。
それに、人が多いし、豪華です。今回のドラマのセットとかもすごく豪華。クオリティーが高くて、こんなところ映らないし、見ないだろうなっていうところまで作り込まれてたりとか」
視聴率表を見るのが習慣だった
――懐かしさも。
「懐かしいですね。懐かしい。うん」
――以前はテレビに出ずっぱりで、ずっとテレビの内側にいたと思います。少し離れた立場になったいま、テレビはどう見えていますか?
「いま、テレビ離れとかいう…