記者会見する雨傘運動の元学生リーダー、黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏=2019年、香港、益満雄一郎撮影

 外国勢力と結託して国家安全に危害を加えたなどとして、香港当局は、著名な民主活動家の黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏を香港国家安全維持法(国安法)違反の罪で起訴した。香港メディアが6日報じた。

 香港紙「明報」によると、黄氏の起訴内容は、2020年7月~11月、外国の組織や人物に香港や中国への制裁を求め、法執行や政策の実施を妨害したというもの。具体的にどのような言動が罪に問われたかは判明していない。

 黄氏は民主的な選挙の実現を求めて香港の若者らが中心部を占拠した14年のデモ「雨傘運動」の学生リーダーの一人で、19年には米議会の公聴会で証言したこともある。昨年11月、別の国安法違反の罪で拘禁4年8カ月の実刑判決を受けて服役している。

 反体制的な言動を取り締まる香港国安法は今月30日、施行から5年を迎える。

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