Smiley face
写真・図版
男児の容体について取材に応じる在広州日本総領事館の貴島善子総領事=2024年9月19日午前0時58分、中国・広東省深圳市、小早川遥平撮影
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版

 中国の深圳日本人学校に通う男児が男に襲われた事件で19日、男児が亡くなった。蘇州で6月に起きた日本人学校スクールバスへの襲撃事件から安全対策を進めてきた中での惨事に、日本政府は危機感を募らせている。

 「病院で治療を続けていた男児ですが、未明にお亡くなりになりました」

 19日朝、在広州日本総領事館の貴島善子総領事は深圳市内で報道陣にそう語り、沈痛な面持ちを見せた。

 事件は18日朝に同校付近で発生。現場近くに住む女性(34)はけたたましく鳴る救急車のサイレン音を部屋で聞いた。50分後、子どもを幼稚園に送る際に現場を通りかかると大勢の警察官が対応に当たっていたという。

 男に腹部を刺された男児は病院に搬送されて懸命の治療が続けられたとみられ、貴島氏は19日未明に報道陣に「予断を許さない深刻な状況」と説明。事件の原因を問われたときには「公安の発表以上の情報がない。(面会した深圳市幹部に)我々にきちんと説明しろと申し入れた」と、語気を強めた。その後、病院で家族に付き添っていたという。

各地の日本人学校、警戒と不安 「大声で日本語を話さないように」

 深圳日本人学校は休校中だが…

共有