入試に臨む受験生たち=2025年2月10日、大阪市天王寺区四天王寺1丁目の四天王寺高校、稲垣大志郎撮影

 大阪府教育庁は31日、府内の私立高校生の保護者を対象とした「満足度調査」の結果を発表した。大阪府独自の授業料の無償化が私立への進学に与えた影響について、1年生では「大いに」または「ある程度」影響したと回答した割合が計81・3%だった。収入の低い世帯ほど割合は高いが、2025年度から府独自の無償化の対象になる年収910万円以上の世帯でも計61・7%だった。

 調査は24年度の1年生と3年生の保護者を対象に、今年1~2月に行われた。回答した保護者の数は、1年生7541人、3年生5427人だった。

 無償化による経済的負担の軽減が高校生活に影響したかについて3年生の保護者に聞いたところ、「大いに」または「ある程度」影響したとの回答は全体で計96・0%で、24年度から無償化の対象になった年収910万円以上の世帯でも計91・6%に上った。

 また、1年生で「入学した私立高校が第1志望で、専願受験だった」のは81・0%で、同じ調査の23年度(67・5%)や22年度(66・7%)より高かった。

 回答者のうち、年収910万円以上の世帯は1年生22・3%、3年生20・4%、590万円未満は1年生44・8%、3年生47・5%(いずれも府民に限る)で、同庁によると、実態と大きくは違わないという。

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