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 (第107回全国高校野球選手権大会3回戦 第11日〈16日〉の見どころ)

高川学園(山口)―日大三(西東京)

 ともに初戦を中軸の長打で制した。日大三は豊橋中央(愛知)を相手に、先取点は3番の本間律輝の右越え二塁打、決勝点は4番田中諒の左越えソロで奪った。対する高川学園は主将で4番の遠矢文太が絶好調。未来富山の好左腕から左越えソロを放つなど、3安打5打点を記録した。

 鍵は両チームともに投手の制球。終盤に手痛い一発を浴びないよう、慎重に投げたい。

山梨学院(山梨)―岡山学芸館(岡山)

 投打の総合力で山梨学院が優位か。初戦は選抜大会8強の聖光学院(福島)に対し、最速152キロ右腕の菰田陽生が七回途中1失点の好投。打線は13安打。終盤にバスターやエンドランをかけてたたみかけた。

 打力で見劣りする岡山学芸館は、エース左腕の青中陽希の出来次第だ。緩急自在に124球で完封した初戦から中3日。疲労はとれているか。

尽誠学園(香川)―京都国際(京都)

 昨夏を制した京都国際の各打者は、低く強い打球を放つ。初戦は前評判の高かった健大高崎(群馬)の4投手に計10安打を浴びせた。ただ、エース左腕の西村一毅が、160球で完投して中2日で臨む。疲労が残る分、尽誠学園にも勝機はある。広瀬賢汰はエースで主将で4番。打っては2打点、投げては完封だった初戦と同様に、チームに勢いをもたらしたい。

関東第一(東東京)―創成館(長崎)

 堅守のチーム同士、締まった試合になりそう。

 創成館は開幕試合と2回戦を小差で制し、勢いに乗る。2回戦は最速149キロ右腕森下翔太が3回しか投げず、温存に成功した。対する関東第一は昨夏の準優勝メンバーだった坂本慎太郎ら好打者がそろうが、犠打や進塁打で着実に走者を進める。森下攻略には、東東京大会で見せた7試合26盗塁の走力も生かしたい。

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