高松市が約15年ぶりにロゴマークを刷新する。今年度に入り968万円で外部の事業者に委託し、準備を進めてきた。新しいロゴマークやキャッチフレーズの案に対するパブリックコメント(意見公募)が12月から始まっている。来年1月17日まで。
淡い青色を背景に、オレンジ色で「TKMT」。その下に明朝体で「高松」の文字が並ぶ。
アルファベットの中には、白色で「とにかく きょうも みんな たのしそう」というフレーズが。高松市が公式で使うロゴマークとキャッチフレーズの案だ。
市広聴広報・シティプロモーション課によると、2010年から使われている現在のロゴマーク「瀬戸の都 高松」の使用件数が少なく、市議会でも指摘されていたという。
市は公募型プロポーザル方式で4事業者から応募を受けて、今年4月、「電通西日本高松支社」(高松市)に市のビジョン(目指すべき姿)の策定支援と合わせて、ロゴマークの作成を依頼した。
議会では制作過程に疑問の声も
ロゴマークやキャッチフレーズは、委託先のデザイナーやコピーライターらが中心となって考案した。その過程で、市出身の音楽プロデューサー塚田良平さんや東京圏に住む若者ら20人、高松市民11人の意見も採り入れたという。
ロゴマークの商標登録やPRのために、12月定例会に提案した一般会計補正予算案に約500万円を計上。議員からは「ロゴマークを公募としなかったことは市民参画という視点が欠けている」「キャッチフレーズは、単に言葉遊びをしているだけのように見える」といった意見が出ている。
1月下旬ごろにロゴマークも含めたビジョンを決定する。パブリックコメントは、入力フォームやFAX、メールなどで受け付けている。問い合わせは市広聴広報・シティプロモーション課(087・839・2161)。