宇都宮市の宇都宮短期大学付属高校にはユーチューブ部がある。生徒が動画を撮影、編集しながら、全国大会「YouTube甲子園」を目指す部活動だ。企画力や調整力が育まれるといい、志望校選びのきっかけにもなっている。どんな活動をしているのか、生徒らを訪ねてみた。(石原剛文)
部の名称は「YouTube・メタバース部」。2021年創部で、部員は3年生2人、2年生2人、1年生4人の8人だ。毎週木曜日、放課後に集まり1時間ほど活動。年に5~6本の作品を制作している。
きっかけは、中高一貫の同中学校の生徒と教諭が、卒業制作で動画をつくったことだった。思い出づくりになった中、全国から動画を応募する「YouTube甲子園」(カンコーマナボネクト主催)の存在を知り、生徒らが高校に入学したタイミングで部活動が立ち上がった。
主な活動は、年1回のYouTube甲子園に向けての作品づくり。どんな作品をつくるのか企画を立て、撮影するアングルを考えながら、出演してもらう生徒と交渉する。段ボールや画用紙、油性フェルトペンで小道具をつくり、スマホやカメラの動画機能を使って主に校内で撮る。他の部を紹介する動画をつくることもあり、甲子園以外の作品には3週間から1カ月ほどかけている。
甲子園で入賞した「困難に負…