班に分かれての意見交換では、男性からも意見や思いが寄せられた=岡山市北区

 高校トイレに生理用品の常備を――。そんな目標を掲げて活動してきた岡山市立後楽館高校の卒業生ら3人が、新たな歩みを始めている。1月下旬には、自分たちの取り組みを理解してもらい、今後に向けたヒントも得ようと、様々な立場の人との意見交換会を開催した。今後、生理用品の購入や啓発のため、高校を対象にした助成金制度の創設も検討しているといい、目標達成に向けた道筋を描いている。

 活動主体は、いずれも同高で学んだ沢田まりあさん(19)、山形萌花さん(19)、山領(やまりょう)珊南(さんな)さん(19)の3人が、高校時代に立ち上げたグループ「生理革命委員会」。県内のNPOなどでつくる「SDGsネットワークおかやま」が支援する。

生理用品を置く実証実験 終了に「終わるのは困る」

 1月31日夜、高校生や大学生、公務員から「人生の先輩」まで、取り組みに関心を寄せる約30人の人たちが岡山市内の会議室に集まった。年代は幅広く立場は様々だが、「作戦会議」と称して開かれた意見交換会では、自由闊達(かったつ)な意見を出し合った。

 まずは沢田さんと山領さんが…

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