職場・一般の部で金賞を受賞し、県代表になった盛岡吹奏楽団

 第63回岩手県吹奏楽コンクール(岩手県吹奏楽連盟、朝日新聞社など主催)が3日、奥州市の市文化会館で開かれた。審査の結果、職場・一般の部は盛岡吹奏楽団、北上吹奏楽団、高校小編成の部は水沢、久慈が県代表に選ばれ、東北大会出場を決めた。

 3日の成績は次の通り(出演順。☆は県代表、◎は金賞、○は銀賞、無印は銅賞)。

 【職場・一般の部】◎一関交響吹奏楽団、◎パシフィック・ブラス・オルケスタ、みなみ吹奏楽団、二戸吹奏楽団、☆◎盛岡吹奏楽団、○釜石市民吹奏楽団、☆◎北上吹奏楽団、◎吹奏楽愛好会アンサンブルソノリテ、ひろののね、○北上ウインドアンサンブル

 【高校小編成の部】○遠野、○盛岡市立、花北青雲、○千厩、宮古商工、◎花巻東、○盛岡商、○北桜、久慈翔北、釜石商工、☆◎水沢、◎盛岡白百合学園、○高田、◎釜石、◎岩手中・高、○水沢商、☆◎久慈、○盛岡工

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 北上吹奏楽団の団員たちは、表彰式後も興奮冷めやらぬまま、喜びを分かち合っていた。楽団によると、東北大会への切符をつかんだのは1990年以来という。

 76年に創立した楽団にとって、11月に第50回定期演奏会を控える節目の年。今年飛躍した理由は二つある。定期演奏会に向け、指揮者としても活躍する福本信太郎さんに指導を受けていること。もう一つは「新しい風というか、今年に入って20代が7、8人入ったこと」と小野寺久副団長(53)は説明する。

 団員は総勢50人弱で、楽しむことを大切にする一方、向上心も尽きない。この日の自由曲は「交響曲第2番『キリストの受難』」。1人1人がいい音を出すことを意識し、美しいメロディーを奏でた。小笠原靖団長(58)は「以前は、古いなんて言われることもあったけど、今風も入っていい感じ」と語る。

 多くの団員が9月の東北大会を想定していなかっため、出場に向けて大急ぎで調整が始まった。

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