静岡市内の高校生が身近な課題を解決するビジネスプランを立案し、24日に市内で発表した。市が毎年夏に開講する「高校生まちづくりスクール」の受講生たちで、高校生の立場で関わることができ、かつ、毎月3万円の利益を出せるという条件を踏まえたプランを練り上げた。
今年のスクールには18人が参加し、3人ずつ6チームを作った。静岡城北1年の鈴木詩野さん、科学技術3年の斎藤瑠海さん、静岡商業3年の谷藤大樹さんは、摘果みかん風呂の付いた宿泊をホテルで売り出すプランを発表した。
間引きされた摘果みかんを廃棄せずに活用しようと着想した。農家やホテルから聞き取りをし、鈴木さんは実際に自宅の湯船に摘果みかん80個を入れて体験もしたという。「まるごとのみかんはインパクトがある。県外や海外の方に静岡に来た思い出を作ってほしい」と語った。
ほかのプランは、服や小物を茶染めレースでアレンジして着回すワークショップ▽訪日観光客と高校生ガイドが一緒に静岡駅から丸子宿までウォーキングする「新・東海道中膝栗毛」▽休日おすすめの行き先やミッションをガチャで提供▽規格外野菜専門の無人販売所▽高校総体などのイベントを高校生が応援シールで盛り上げる――などだった。
2019年からの取り組みで、発表後にトライアルを実施したプラン、継続した活動を目指しているプランもあるという。(斉藤智子)