高校生の漫才日本一を決めるコンテスト「ハイスクールマンザイ2024～H―1甲子園～」の決勝大会が9月1日、大阪市中央区の「COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール」で開かれた。プロをめざすコンビやひと夏の思い出づくりなど、漫才に取り組む理由はそれぞれ。決勝に残った8組は、「一番面白い」と思う自慢のネタを披露した。
今年で22回目。お笑い好きの若者にはよく知られた老舗コンテストで、これまでに約2万5千人の高校生が出場。今はプロとして活躍する霜降り明星の粗品やマーメイドの田村境祐（きょうすけ）らも出場し、決勝に勝ち進んでいる。今回は全国から延べ849組1716人がエントリーし、予選の動画審査や準決勝を勝ち上がった8組の地区代表が、「笑いの聖地」大阪に集まった。
決勝では、学校ネタやコンビニネタなど定番のネタが多く見られたが、いずれも非常にハイレベル。動きや間の使い方など、プロ顔負けの技術を持つコンビが多かった。
舞台経験が少なく、普段は授業もあるため、ほとんどネタ合わせができないという高校生たち。なのに、なぜ、これほどまでに面白いのか。
実は決勝直前、勝ち残った全8組がプロの漫才師にネタを見てもらい、「監修」を受けている。本番前にアドバイスをもらえることで、ネタをさらに磨くことができる。コンテストの審査委員長・オール巨人の「鶴の一声」で2年前から始まったというこの制度は、「違和感を言語化してもらえる」と出場者から好評だそう。この制度のおかげで、徐々にレベルが上がってきているという。
今回優勝したのは、東海・北…
