(11日、第107回全国高校野球選手権大阪大会2回戦 旭2―5箕面自由)
「守備や攻撃で仲間がもり立ててくれたのに」
五回途中まで投げて5失点。旭の先発、森直柔(なおなり)投手(3年)は試合後、涙が止まらなかった。
生まれてすぐに豪州に渡り、小学生のころから現地のクラブチームなどで野球に励んだ。
高校野球のチームプレーに憧れて日本に戻り、旭の野球部に入ったのは高校1年の夏。途中から入った自分に、仲間はいつも優しく声をかけてくれた。試合後のミーティングではそんな仲間への感謝の言葉があふれた。「『野球』を教えてくれてありがとう」