第107回全国高校野球選手権大阪大会(朝日新聞社、府高校野球連盟主催)の抽選会が17日、大阪市天王寺区のホテルアウィーナ大阪で開かれ、参加する167校152チームの3回戦までの組み合わせが決まった。7月5日に大阪市西区の京セラドーム大阪で開会式があり、直後の開幕試合は河南―布施となった。
選手宣誓は、箕面自由の中川陽喜(はるき)主将(3年)に決まった。「3年間自分が頑張ってきたことを出せるようにしたい」と意気込みを語った。
抽選会では「1」のくじを引いた主将が大役を担うことが決められていた。中川主将は憧れており、くじに臨む前に「引きたい」と話していたという。
箕面自由は今年で創立100周年。学校の節目となる年に大役を引き寄せたことに「運をもっていますね」と笑顔で話した。
大会の行方は…その展望
春の府大会で上位に入ったチームに地力がある。
優勝した大阪桐蔭は、昨年に甲子園の舞台を踏んだメンバーもいて経験値が高く、投打に充実する。投手陣はエースで主将の中野大虎、森陽樹2人の右腕に加えて左腕の佐井川湧牙も力をつけた。打線も宮本楽久、畠中健太らを中心に高い得点力を誇る。
準優勝だった履正社は、打線がどこからでも得点できるのが強みだ。江藤幸大、今井珀翔ら先発して試合をつくれる投手がおり、守備力も高い。
その履正社に延長戦で敗れた大阪学院大も守りが堅い。投手陣の中心は制球力がある下條晃大、山本凌青ら。打線は主将の朝田光理と鶴丸巧磨が引っ張る。投手として最速146キロの速球を持ち、長打力もある長瀬大来も注目される。
春4強の大体大浪商は投手力がある。高原雅幸に加え、春は投げなかった平野翔大ら左腕が豊富だ。同じく4強の関大北陽は、村上歩生や大鶴蓮音ら2年生の右腕が成長し、投手層が厚くなった。鶴長雄太、井藤翔介らの打撃も力強い。
8強の東海大大阪仰星も投手陣が充実。永山大悟や杉野幹太ら左腕に加え、右腕もそろう。公立で唯一8強入りした堺東はチャンスに強い。粘り強い野球で上位をうかがう。
香里丘は主将の奥村太悟を中心に走攻守で総合力がある。精神力が高く、ぶれがない。
昨秋の府大会で4強だった近大付は攻撃力が高い。今回はノーシードで臨み、大体大浪商と同じブロックに入った。同じくノーシードの上宮太子は試合経験が豊富なバッテリーを軸に守りが堅い。
開会式・開幕試合と準々決勝以降はネットで入場券前売り
今大会では7月5日の開会式と開幕試合に加え、準々決勝~決勝の入場券もインターネットサイトとコンビニエンスストアで前売り・当日販売します。開会式・開幕試合では、会場の京セラドーム大阪での当日券販売はありません。
取り扱うインターネットサイトは「あさチケ」=QRコード=です。コンビニでは、ローソンとミニストップ(発券端末の無い店舗は除く)で取り扱います。
価格は税・発券システム利用料込みで、一般1385円▽中高生885円▽小学生以下・障害者手帳をお持ちの方385円。車いす利用の方は入場券不要で、付き添いの方1人を含め無料です。
予約・販売開始は6月23日正午。購入は1人につき1回までで、6枚まで購入できます。
詳しい購入方法は22日付大阪版に掲載いたします。