第107回全国高校野球選手権滋賀大会(県高校野球連盟、朝日新聞社主催)の運営委員会が6日、朝日新聞大津総局であり、大会日程が決まった。7月6日に大津市のマイネットスタジアム皇子山で開幕し、開会式後に1回戦2試合がある。順調に進めば、7月26日に同球場で決勝がある。

 大会には52校48チームが参加する。甲南が不参加。安曇川、湖南農、愛知、長浜農の4校、石部、信楽の2校が連合チームを組んで出場する。いずれも部員不足のため。春の県大会で4強に入った滋賀学園、近江、綾羽、彦根総合がシード校で、2回戦から登場する。

 暑さ対策は、昨年に続き、深部体温を下げる効果があるとされる「アイススラリー」(シャーベット状の飲料)を出場校に20個ずつ配布。凍らせて、試合がある日に持って来てもらう。ウォーターサーバー設置などのほか、当日の気温をみて、休憩時間をつくることも検討する。攻守交代は水分補給を優先してせかさない。

 会場は、マイネットスタジアム皇子山と彦根市のHPLベースボールパークの2球場。

 日程は、1回戦=6~10日▽2回戦=12~14日▽3回戦=19、20日▽準々決勝=22日▽準決勝=24日。26日の決勝はマイネットスタジアム皇子山である。

 予備日は11、15、16、17、27、28、29日。18日は終業式で試合はなく、準々決勝、準決勝、決勝の前日は休養日の予定だ。

 入場料は一般1千円、高校生500円、中学生以下と障がい者(付き添い1人含む)は無料。

 組み合わせ抽選会は6月24日午後4時から、栗東市の栗東芸術文化会館さきらである。

 優勝校は8月5日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する全国大会に出場する。

 この日の運営委員会で、5月に県高野連会長に就いた田濃良和氏は「夏の滋賀大会で切磋琢磨(せっさたくま)しあう中で力を高めて、全国大会に臨んでもらいたい」とあいさつで述べた。

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 マイネットスタジアム皇子山では、滋賀大会を観戦するとともにグラウンド整備の仕事を体験してもらおうと、「子どもグラウンドキーパー体験」が行われる。

 実施されるのは7月12、13、19、20、22日の第1試合。五回終了時に、事前に申し込んだ大津市在住の小学5、6年生が、グラウンド整備を体験する。問い合わせはマイネットスタジアム皇子山(077・522・8015)。

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 滋賀大会の優勝校、準優勝校に贈られるメダルと盾は、第94回大会から制作を担当している彫刻家で京都教育大学非常勤講師の森野政順さんがデザインした。

 今年は、左に走者、右に打者を配置し、流線形の抽象表現で表した。背面にはボールをイメージさせる球体を配置した。「大会回数の107と開催年の2025の文字にも動きをつけ、107回の大会を楽しむ姿勢で戦いぬこうとする気持ちを象徴的に表現した」という。

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