ラオスで学校建設などの交流を続ける「高知ラオス会」の活動が30年を迎えた。その中心は、当初から協力してきた高知商業高校の同窓生らが担っている。同会事務局長で、同校の元生徒会長の味元紀美江さん(42)に交流への思いを聞いた。
――高知ラオス会はどんな団体ですか
1994年に当時の駐ラオス日本大使が高知県出身だった縁で、県内のJICA(国際協力機構)や高知大学の関係者らで発足し、教育の礎となる現地の学校建設に取り組んできました。高知商業高校は発足直後から協力し、これまでに小学校や幼稚園など9校園を一緒に造ってきました。
資金の大半は、高知商業高校の生徒が集めています。生徒たちがラオスを訪れて、市場や織物工場で仕入れた銀や木、シルク製の民芸品などを高知で売り、その利益で工面しています。近年は、日本に持ち帰ったシルクやコットンを箸入れやエコバッグなどに加工して売る工夫もしています。
――味元さんも現地で学んだのですか
高知商業高校がラオスで学校…