高知県中土佐町で水揚げされたカツオを加工・販売する「企画・ど久礼(くれ)もん企業組合」が、冷凍品の本格出荷を始めて1年がたった。出荷量が安定化したことで豊洲市場(東京)との取引も始まり、年間売り上げは倍増したという。
ど久礼もんは、地元の商店主らが町おこしにと2007年に設立。誰もがカツオに対する妥協は許さない頑固者ばかりだったため、高知の方言で「ヘソを曲げた頑固者」という意味の「どくれもん」から名付けた。
地元で取れたカツオにこだわり、特産品開発・販売や食堂経営をしている。カツオのタタキは年間1500万円ほどを売り上げていた。
しかし従来の冷凍庫では容量に限りがあり、大口の注文に対応できなかった。水揚げ高が安定せず生産量にばらつきがあるため、年間を通じて大量出荷ができる体制作りが課題だった。
コロナ交付金を活用、豊洲市場とも取引
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